よい家とは「安くて長持ちする家」と考えています。
「安い」とは・・・日本人の平均年収で購入できること
「長持ち」とは・・・少なくとも70~80年は持つことを指しています。
TVや新聞広告で「耐久性、耐震性に優れている」とのコピー(文章)を見受けますが、「何年持つのか、 耐震性は」はっきりしません。
長持ちする、耐震性が有るとは、構造に充分な耐力がある事。
人でも、家でも骨が強く無ければ、どの様に化粧しても見栄を張っても数年でガタが来てしまいます。
骨が悪いので直す事も出来ません。
もはや潰す以外にない建物です。
いずれもフレーム(骨)の性能に由来しています。
住宅の品質は「フレーム(構造躯体)」で決まると言って良いでしょう。
フレームとは基礎、土台、柱、梁又は2階床、壁、屋根などを指しています。
しっかりした丈夫な材料でフレームを組み立てることが住宅づくりの最大のポイントといえます。
見えないところが多いだけに、手を抜かれる可能性も高いのです。
営業マンが、きちんと住宅の耐久性や耐震性に付いて説明しないで、
「ウチは大手メーカーですから」
「ウチはたくさん住宅を造っていて経験がありますから」
「うちは研究開発にお金をかけていますから」
と ごまかすところは明らかに危険です。
構造躯体(フレーム)が住まいづくりの基本です。
四角い箱は6つの面と12の辺でできています。
面と辺が強ければ、箱の強度も強い。
箱に窓と外壁と屋根をつけて内装を施せば住宅になります。
箱自体の強度が弱ければ、どんなに良い窓や屋根、外壁を造っても、耐久性や居住性は 疑問が残ります。
箱の強度が強ければ、住宅本来の性能は高まります。
しっかりした丈夫な材料で、フレームを組み立てることが最大のポイントといっていいでしょう。
そうすることで 「地震に強い」「耐久性・断熱性・遮音性・耐火性に優れている」 はついてきます。
間取りやバリアフリー、動線も重要ですが、最重要はフレームです。
フレームをないがしろにしてはいけません。
細かい装飾は後からいくらでも変更できるので、細かい装飾にとらわれすぎるのも考えものです。
家が長持ちするなら、ライフスタイルの変化等必要に応じて調整は、いくらでも可能ですが、基本構造であるフレームは変更できません。
「フレームが大事」。
そのことさえ、肝に銘じて住まい造りを行えば、住まい造りで失敗することはありません。